30代になると宝くじ購入経験者の方が多くなる

30代になると67%が宝くじ購入の経験がある結果になっています。この年代になると結婚をして家庭を持ち、住宅など人生において大きな買い物をするタイミングにもなってくるでしょう。国土交通省の「平成30年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅の一次取得者の年代を見ると、注文住宅(新築)、分譲戸建住宅、分譲マンション、中古戸建住宅、中古マンションのいずれにおいても30歳代が最も多くなっています(一次取得とは、初めて住宅を取得した世帯)。

このような大きな買い物もあるので、宝くじで一発当てて一気にローン返済!などを考えているのかもしれません。

逆に33%の人は宝くじの購入経験がないわけですが、こちらも住宅購入が関係しているのかもしれません。先ほどはローン返済のために一発当てよう!という気持ちでしたが、一方で無駄遣いをしないという考えもあるのではないでしょうか。あるいは奥さんから止められていたり。また子どもがいれば学費など将来のことも踏まえて、節約や貯金などをより一層意識することもありそうです。

宝くじ購入者が7割、8割を超える40〜50代

この年代になると、子どもも高校生や大学生になることもあり、とにかく学費がかかります。ソニー生命保険㈱が行なった「子どもの教育資金に関する調査」において子どもの教育費の負担を重いと感じる割合を見てみると、子どもが大学生になると8割を超えてきます。

この他にも、親の介護や自分たちの老後資金などお金の問題が大きくなってくるのも、40代から50代でしょう。そのため宝くじで大金を得たいとの気持ちも強まるのかもしれません。いずれにしても年代が上がれば上がるほど購入機会は増えるわけですから、購入経験者が年代が上がるにつれ多くなっていくのは自然なことともいえます。

まとめ

「もし、1億円が当たったら?」という問いもあり、もっとも多い回答は「貯金する」となっています。「特に欲しいものはないけれど、とりあえず買っておく」と考える人が多いのかもしれませんね。ちなみに「仕事をやめる」と回答した人は1割未満となっていました。もし当たったら…と考えると、ワクワクしますよね。そういった気持ちを買う、という人も多いといえそうです。

【参考】

「宝くじで1億円当たったときの使い道に関する調査」 LINEリサーチ

調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~59歳の男女
実施時期:2020年7月17日~19日
有効回収数:5,252サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック

「はじめてのお給料の使い道に関する調査」 LINEリサーチ
「平成30年度住宅市場動向調査報告書」国土交通
「子どもの教育資金に関する調査2020」 ソニー生命保険㈱

渡辺 ももえ