大切にしていたものをなくしてしまい、我が子が落ち込んでいるだろうと心配したAさん。しかし娘の口から出たのは、とんでもない一言だったのです。

「『今日行ったお店に電話して聞いてみるね』と娘に伝えたんです。すると、娘の口から出たのは『しなくていいよ! また買えばいいから』という言葉。相当大切にしていると思っていたので、『買えばいい』のひと言で済まされてしまったことに、すごくショックを受けました」

娘さんにとって、“お金にも代えがたい存在”なのだろうと思っていたメモ帳が、実は“お金でいつでも買える程度の存在”だったことを知ったAさんは大きな衝撃を受けました。「お金で買えばいい」という考えの背後に「お金はいくらでもある」という発想も感じられ、少し怖くなったそうです。

「買えばいいじゃん」の防止には“お金の教育”を

なんでもかんでも「お金を出して買えば解決する」という考えを子どもに持たせないためには、早い時期から“お金の教育”を進めておくことが大切です。「買えばいいじゃん」という言葉が出る子どもは、お金の大切さが理解できておらず、我慢する力も育ちきっていないのではないでしょうか。

“お金の教育”という言葉を聞くと、どこか構えてしまう人もいるかもしれません。しかし、実はそう難しくない方法で、子どもにお金の大切さを教えることはできるのです。小さいうちから「お金ってどういうものなのか」を知っておけば、我慢する力が身についたり自分の欲求をコントロールできるようになったりと、メリットがたくさん。