じゃあ、いくらあれば安心だと思う?
では、主婦の皆さんは老後資金として、実際いくらくらいあれば安心だと考えているのでしょうか?
SBI証券が2016年に実施した「老後のお金に関する調査」(調査対象:全国の20代から40代の専業主婦各年代150人、計450人)によると、老後に備えていくらあれば安心か?という質問に対して、具体的な金額の選択肢から最も多く選ばれたのは「5000万円以上」で約14%、続いて多かったのが「2000万円以上3000万円未満」で約11%。
しかし全体で最も多かったのは、なんと「いくらでも安心できない」! 全体の約3割の主婦が、「5000万円あったとしても老後の生活が不安だ…」と感じているのです。
20代から40代という比較的若い層を対象に行った調査であることを考えると、多くの人が「年金だけではとてもじゃないけれど暮らせない」「自分たちが高齢になった時には今より年金額が減っているに違いない」と考えたであろうことは容易に想像できます。2019年の報告書が出るまでもなく、「年金だけでは足りない」と承知の上だった…ということになります。
では、どうしてこんなにも大きな騒動になったのでしょうか? これはまったくもって想像の域を出ないのですが、結局のところ「国が年金では足りない、なんてことを堂々と言うなよ」というところが問題だったのではないのかな?…と筆者は想像します。あくまでも筆者の想像ではありますが。
では具体的に、自分は老後いくら必要なのかをどのように算出するとよいのでしょうか?