将棋人口ってどれくらい?

ところで、将棋を楽しむ人ってどれくらいいるのでしょうか。正確な人数をとらえることは難しいのですが、「レジャー白書 2020」(公益財団法人日本生産性本部)の、余暇活動に関する調査データが参考になりそうです。(※調査対象:15歳以上79歳以下の男女)

同書の「余暇活動への参加・消費の実態」によると、2019年の将棋の参加人口は620万人。ちょっとイメージしにくいかと思います。他の娯楽の数字と比較してみますね。

他のボードゲームと比較すると…

囲碁・・・230万人
麻雀・・・510万人

同じくらいの参加人口なのは…

キャッチボール・野球・・・620万人

囲碁と将棋はセットで話題に上がることが多いですが、実際の参加人口にはかなりの差があるようですね。中学・高校などの「囲碁将棋部」をみても、「囲碁を打つ部員が少なくて・・・」「実は将棋しかやってないんです」となんて声を多く聞きます。

キャッチボール・野球と同程度という結果にはちょっと驚いた人も多いかもしれませんね。ちなみに今回ご紹介したデータは2019年時点のもの。冒頭でも触れましたが、コロナ禍で、私たちの余暇の過ごし方は大きな変化を迎えています。今後の将棋人口の増え方も気になるところです。

さいごに

藤井聡太二冠、豊島将之竜王、永瀬拓矢王座といった若手棋士たちの活躍する姿や、羽生善治九段などの健闘ぶりを見て、将棋の棋士にあこがれるお子さんも多いのではないでしょうか。

おうちで家族と過ごす時間が増えた今、将棋盤を挟んだ親子のコミュニケーションは、とても心豊かになれる時間を生みだすでしょう。また、一生続けられる趣味となるかもしれませんね。

■記事中の棋士の「段位」はいずれも2020年10月15日時点のものを記載しています。

【参考】
奨励会」 日本将棋連盟
NEWスタディ将棋」くもん出版
新装版どうぶつしょうぎ」(小学館)
ぴょんぴょんしょうぎnew!」 幻冬舎
レジャー白書2020」 公益財団法人日本生産性本部

犬養 のぞみ