頼まれた仕事を断れない、会議で自己主張をするのが苦手、そんな風に悩んだことはありませんか?あるいは自分の意見を押し通してしまい、後悔したことがあるかもしれません。

職場でのコミュニケーションがうまくいけば、きっと仕事上のストレスも減るでしょう。そこで注目してほしいのが「アサーション・トレーニング」です。自分と相手が対等に向き合い、お互いを尊重する自己表現を身につけるための方法です。

このトレーニングを通じて"上手な伝え方"ができるようになれば、職場でのやり取りがぐっと楽になります。具体的なテクニックや実践例を含めて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

アサーション・トレーニングって?

「アサーション」とは、自分も相手も尊重しながら自己表現を行うコミュニケーションです。お互いの気持ちや考えを正直に伝え合い、その場にふさわしい表現で会話をします。

アサーションの始まりは1950年代のアメリカで、もともとは自己主張が苦手な人を対象とした心理療法の中から生まれました。その後、1970年代からアサーション・トレーニングの研究が始まったとされています。

アサーション・トレーニングとは、その言葉通り、アサーション(自己表現法)を身につけるためのトレーニングのことです。自分の気持ちにフタをすることなく、かつ相手に不快な思いもさせずに自己表現できる状態を目指します。

職場で“ノー”と断れることは自分の時間や心身を守ることになりますし、部下や後輩と前向きな意見交換ができれば、信頼関係を築くこともできます。自他尊重のアサーション・トレーニングは、働く人全てに必要といえるでしょう。