なぜ、落ちこぼれは投資で成功しやすいのか
さて次に、落ちこぼれの方が投資で成功しやすい理由について解説します。
以前、動画でも告白しましたが、私は約20年前のある日、突然会社をクビになり、コンサルタント業として独立しました。独立した時の所持金はたった200万円しかありませんでした。
当時、有限会社を作るには300万円の最低資本金が必要だったので、足りないお金を母に借りました。
当然、当時は不動産投資のローンを受けることもできず、クレジットカードの審査にも落ちたほどでした。エリートとの違いが歴然ですよね。
そうなのです。私のような落ちこぼれは、属性が低すぎて、そもそも銀行からお金が借りられません。ですから、最初は一生懸命働いて、節約してお金を貯めるしかありませんでした。
結果として、数年後に最初の1棟を購入することができましたが、その時は一生懸命貯めた頭金を4割も入れて購入しました。
このように、落ちこぼれとエリートでは歴然の差がありますが、逆にエリートにはなくて落ちこぼれにあるもの、それは何かわかりますか?
それは、「時間」です。
私の場合は、サラリーマンをやめたことで無駄な飲み会や接待がなくなり、勉強時間をたっぷり確保することができました。さらに属性が低いので、不動産投資の典型的な失敗例である「新築ワンルーム投資」の営業マンは寄ってこなかったのです。
もう、お分かりですよね。
落ちこぼれは不動産投資でローンを引くことができないので、安い現金で買えるような物件しか買えません。なけなしのお金を投資して失敗すると、もう後がないので必死で勉強をします。
そして、ボロ物件しか買えないので、セルフリフォームの仕方を覚えたり、リフォームのコスト感覚が磨かれたりしていきます。もちろん、必死で客付け営業もしなければいけないので、管理のノウハウも身につきます。
その結果、利回りの高い良い物件を購入することができ、その物件を数年後に高値で売却したり、その物件を銀行の担保にしてローンを引くことで、不動産投資の規模を一歩一歩、拡大できるようになります。
また、そもそもローンを組むことができませんから、もし最悪のケースになったとしても、失うのは最初に用意した自己資金程度ということになるでしょう。