年収500万円世帯の負債はいくらか

預貯金を蓄える一方で、勤労者世帯は住宅ローンの返済に追われる時期でもあります。

勤労者世帯の年収500~550万円未満の世帯は持ち家率が79.1%。全世帯の平均持ち家比率が79.5%なので、年収500~550万円未満が平均的な層と言えそうです。

ちなみに、持ち家比率は年収650~700万円未満世帯が81.5%と8割を超え、年収が高くなるにつれ8割台後半になります。逆に300~350万円世帯で61.9%となり、300万円未満の世帯でも6割台にとどまっています。

それでは住宅・土地を含めた負債の状況を見ていきましょう。

500~550万円未満

負債・・・871万円
〈内訳〉

  • 住宅・土地のための負債・・・806万円
  • 住宅・土地以外の負債・・・36万円
  • 月賦・年賦・・・29万円

550~600万円未満

負債・・・830万円
〈内訳〉

  • 住宅・土地のための負債・・・786万円
  • 住宅・土地以外の負債・・・21万円
  • 月賦・年賦・・・24万円

それぞれの層の貯蓄と負債の額を比較すると、年収500~550万円世帯では貯蓄より負債のほうが多いため、42万円の赤字となっています。

年収550~600万円世帯未満はかろうじて赤字にはならず、118万円の黒字です。

高所得世帯の特徴とは

負債と赤字の関係を見てみましたが、住宅ローンの返済中はローンを一気に返済する必要はないため、急に収支のバランスが崩れることはありません。しかし実際は負債の方が上回っている状況になります。

当然ではありますが、高所得になるにつれ、貯蓄が負債を上回る可能性が高くなり、貯蓄と負債のバランスは改善していくことになります。