シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。国内でハンバーガーチェーン店「マクドナルド」を運営する日本マクドナルドHD(2702)の2020年9月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年10月6日に更新された日本マクドナルドHDの2020年9月既存店売上高は、対前年同月比6.3%。内訳は客数が▲8.5%とマイナスになったものの、客単価が16.2%と大幅な伸びで客数の落ち込みをカバーした結果、プラス成長となっています。

全店売上高も対前年同月比6.8%で、既存店・全店ともにプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は12月決算)。

既存店売上高は今期、プラス成長7カ月・マイナス成長2カ月となっています。新型コロナウイルス問題が本格化した3月以降、対前年同月比は3月▲0.1%、4月6.5%、5月15.2%、6月▲3.2%、7月1.0%、8月12.4%、9月6.3%で推移しています。新型コロナウイルス問題の影響はありながら、マイナス成長月は2カ月に抑えられており、また7月以降3カ月プラス成長が継続中です。

一方、全店売上高は既存店がマイナス成長となった3月もプラス成長(0.5%)であり、6月が今期初のマイナス成長(▲2.8%)となりました。そして既存店同様、7月以降は3カ月続けてのプラス成長となっています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は2019年10月に5,570円の高値を付けた後に下落し、2020年3月には安値4,290円に到達しました。しかし反発後の上昇が続き、6月15日には高値6,270円に到達。その後は下落し、9月以降は5,100円台前後で取引されています。

既存店と全店ともに、7月からプラス成長が3カ月継続しています。プラス成長を今後も維持できるのか注目されます。

日本マクドナルドホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次動向(2020年度)

LIMO編集部