シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は「ケンタッキーフライドチキン」を展開する日本KFCホールディングス(9873)の2020年9月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年10月1日に更新された日本KFCホールディングスの2020年9月既存店売上高は、対前年同月比104.8%。内訳は客数97.8%、客単価107.1%と、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーした結果、プラス成長を果たしました。
また全店売上高も103.5%で、既存店及び全店ともにプラス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
前期の既存店は12カ月全ての月でプラス成長を達成しました。また新型コロナウイルス問題が本格化した3月以降は、3月108.2%、4月133.1%、5月137.6%、6月99.0%、7月127.3%、8月113.6%、9月104.8%と推移しています。
緊急事態宣言全面解除後の6月にいったんマイナス成長となりましたが、7月以降3カ月続けてプラス成長を維持しました。ただし7月の127.3%をピークにプラス幅は減少傾向にあります。
全店売上高も、前期は全ての月でプラス成長です。3月以降は3月105.7%、4月120.6%、5月122.2%、6月98.0%、7月126.0%、8月112.9%、9月103.5%であり、既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2019年12月に高値3,620円を付けた後に反落し、3月に安値1,950円まで下落しました。その後は上昇が続き6月30日の3,135円が戻り高値となり、現在は2,600~2,800円付近で取引されています。
既存店・全店ともに7月から対前年同月比で3カ月プラス成長を継続中ですが、成長幅は減少傾向にあります。今後もプラス成長を維持できるのかが注目されます。
参考資料:2020年度 月次情報
LIMO編集部