新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染対策として注目度を増すテレワーク。
自宅だとどうしても気が散ってしまう、作業効率が悪くなってしまうという声を多く聞きます。実は自宅での作業の効率アップに、「音」が効果を発揮するようです。
テレワークに最適な音楽や、ちょっとした雑音を使った集中力アップのコツをお伝えします!
「テレワーク」のストレスはどこから?
テレワークでの働き方は「通勤時間が必要ない」「苦手な人と会話する場面が減る」など、これまで感じていた働く上でのストレスが解消されるのではないかといわれていました。
ストレスフリーな部分が多そうに思えるテレワーク。でも、やはり、従来の通勤スタイルで感じるものとは別の面で、気疲れする点や不便な点も生じてきているようです。
「仕事場」と「プライベート空間」が同じになった、という点は大きな変化でしょう。これまでは「通勤すること」によって、仕事と私生活が物理的に切り離されていました。
職場では仕事を、学校では勉強を…というルーティーンによって、オン・オフ分けていた部分が大きかったのでしょう。
ふだんから習慣となっている行動って、ストレスを感じにくいですよね。「仕事」「勉強」といった目的によって活動場所を分けることは、それぞれの「モード」に気分を切り替えるために、とても合理的なことだったわけです。
さて、テレワークでは「場所を変える」という行動で環境を変えることができないため、自宅にいながら気持ちを切り替える作業が必要になります。ただ、テレワークのために部屋の数を増やしたり、大幅な模様替えをするのって、手間ひまも費用もかかりますよね。
そこで、効果的なのが「音」です。BGMを工夫しながら、「仕事モードになれる環境」を作っていきませんか?
【参考】
「リモートワークで生じるストレス・メンタル不調の原因と解消法とは?」うららか相談室
仕事がはかどるおすすめBGMとは
テレワーク中のみなさんの中で、BGMを流しながら仕事をしている人は少なくないと思います。一人の空間で、好きな曲を流しながら仕事ができるなんて、ちょっと贅沢な気持ちになれそうですよね。みなさんはどんな音楽聴きながら作業をしていますか?
音環境コンサルタントの齋藤寛さんは、まずは好きな音楽や好きなジャンルを前提として選ぶといいといいます。自分にとって最も心地良い状態になれるものをBGMにすることで、集中力の向上も期待できます。(※)
さらに仕事のパフォーマンスを上げる音楽の条件として、
- 楽器のみのもの(いわゆるインストと呼ばれるもの)
- 音量の強弱の差が少ないもの
- 過度に感情を刺激しないもの
- テンポはスローからミドルテンポぐらい
を挙げています。
では、具体的には、どんな音楽がよいのでしょうか。仕事モード=集中力をアップさせるために、まずは自分にとって心地良く感じる音楽をBGMにすることが大切です。なので好きな音楽やジャンルから選んでみるといいでしょう。
その中でさらにパフォーマンスを上げるために、このような点に気をつけて選んでみるのがおすすめです。
【参考】
「音環境コンサルタントが解説!テレワークで集中力がアップするBGMと避けたほうがいいBGM」@DIME
楽器のみで演奏されているもの
歌詞があると言葉の内容が頭に入ってきてしまい、気が散ってしまう可能性があります。いわゆるインストと呼ばれるジャンルから選んでみては。
極端に盛り上がり感情を刺激しないもの
壮大なバラードなどはゆったりと心地いいかもしれませんが、感情を刺激しすぎてしまい、仕事モードから頭がかけ離れてしまうので注意です。
音量の強弱が少なめのもの
スローテンポ〜ミドルテンポくらいのもの
いくら好きな音楽とはいえ、ハードロックなどのジャンルは仕事前後の気持ちの切り替えに気合を入れる!という場面にはいいかもしれませんが、仕事中は気持ちが高ぶってしまい、集中を妨げる可能性も。
また複雑な計算や高度な集中を要する場合には、音楽はパフォーマンスを低下させてしまう可能性もあると指摘されています。つまり、アイディアを出す場面や単純な作業の場面など、自身がリラックスしながら集中することが必要とされる仕事の場面において、うまくBGMを活用することが大切です。
【参考】
「音環境コンサルタントが解説!テレワークで集中力がアップするBGMと避けたほうがいいBGM」@DIME
「音楽」よりも「雑音」が集中力を上げるワケ
自宅よりもカフェなどの話し声や雑音で溢れている場所で勉強や仕事が捗る、という人は少なくないのでは?
「音楽」も「雑音」もない、まったくの無音状態の方が集中できるのではないかと考える人も多そうですが、実は人は無意識に「何かの音を探して聞いてしまう」習性があるのです。なので、まったくの無音状態の中では、時計の音やキーボードのタイプ音など、何気ない音にも気を取られやすくなってしまいます。
静かすぎる環境では、かえって集中できなくなってしまうケースがある、ということです。
そこで、気が散る原因となるような音を包み込んで聞こえづらくしてくれる、適度な「雑音」が集中のカギとなります。このような様々な周波数を含む音を「ホワイトノイズ」といいます。
例えば、カフェで聞く換気扇やエアコンの「サー」という音、雨が「ザー」と降る音や川のせせらぎなどの自然音などが、その周波数を持つといわれます。
わざわざ雑音のある環境に出向かなくても、パソコンやスマートフォンのアプリなどで「ホワイトノイズ」と検索すると、無料で流すことが可能です。自分が心地よいと感じるホワイトノイズを探してみてみましょう。
心地よい作業環境を作るカギは、心地よい「音環境」なのかもしれませんね。
【参考】
「雑音で集中力がアップする!?自宅以外で仕事がはかどる意外な理由」CROSS OFFICE
「安眠のための“ホワイトノイズ”が話題らしい」TBSラジオ
さいごに
コロナ禍をきっかけに、多くの企業が、働き方、特に「勤務場所」についての見直しを進めています。自宅をはじめとする、オフィス以外の場所が執務室となるケースは、今後ますます増えていくでしょう。
「集中力」は生産性を高めます。仕事でベストパフォーマンスを生むための環境づくりに、ぜひ「音」を取り入れてみませんか?
【参考】
「リモートワークで生じるストレス・メンタル不調の原因と解消法とは?」うららか相談室
「音環境コンサルタントが解説!テレワークで集中力がアップするBGMと避けたほうがいいBGM」@DIME
「雑音で集中力がアップする!?自宅以外で仕事がはかどる意外な理由」CROSS OFFICE
「安眠のための“ホワイトノイズ”が話題らしい」TBSラジオ
吉永 涼