もうすぐ定年。一番気がかりなことは

生活保険文化センターが令和元年12月に発表した「生活保障に関する調査」によると、「老後生活に対する不安」に「不安感あり」と答えた人は84.4%。その具体的な内容としては、「公的年金だけでは不十分」「退職金や企業年金だけでは不十分」という「お金に関すること」が多く上位に挙げられていることが分かります。

「夫がそろそろ定年を迎えます。私は今までずっと専業主婦。このまま健康でいられるとも限りませんし、生活基盤を変えずにやっていけるのか少し不安はありますね」(59歳・専業主婦)

「自営業なので退職金がなく、年金も少ないことが最も不安。子どもに迷惑をかけたくないのでできる限り節約をしていますが、老後も動けるうちは働き続けることを覚悟しています」(55歳・自営業)

同調査ではケガや病気で健康を害することに対する不安も89.6%と高く、60歳代では「家族に肉体的・精神的不安をかける」「長期の入院で医療費がかさむ」ことを危惧していることがみてとれます。なかでも、「家族に迷惑をかけたくない」と考える人は多いようですね。