残念ながら筆者の投資はあまり儲かっていませんが、その理由は投資家たちの噂のネットワークに参加できていないことにあるのですね(笑)。

噂の真偽は重要ではない

ここで重要なことは、噂の真偽は重要ではなく、人々が噂を信じて行動するか否かが重要だ、ということです。仮にCが本当は賄賂を配っていなくても、審査員たちが噂を信じてCに投票すればCが優勝するのです。

仮にCの親友が真実を知っていたとしても、やはりCに投票する方が得です。自分は真実を知っているからCには投票しない、などと考えるようでは賞品にありつけそうもありませんから。

もっとも、株式投資で噂に従って投資をすべきなのは短期投資だけです。人の噂も75日と言いますから、それ以上の長期投資を考えている場合には、噂よりも真実を追求すべきです。

筆者について言えば、噂のネットワークに加われていないとしても、会社の収益性等々をしっかり分析して真実を把握できれば、長期投資ならば儲けることが可能かもしれません。分析能力があれば、の話ですが(笑)。

黒田緩和で株が上がったのは美人投票による偽薬効果

黒田日銀総裁は就任の記者会見で「大規模に金融緩和をするので、世の中に資金が出回り、株価は上がるでしょう」と自信満々に述べました。それを投資家たちが信じて買い注文を出したので株価が大幅に値上がりしたわけです。