ショックを乗り越え、少しずつ距離を縮めていった夫

まず夫は、無理やり子どもとの距離を縮めようとするのをやめました。子どもが嫌がっているにも関わらずハグや抱っこなどをしたところで逆効果。再び開いてしまった父子の距離を、少しずつ少しずつ詰めていくように気をつけました。

具体的には、平日の朝はできるだけ顔を合わせて会話をするように。そして家にいないで一緒に遊んでくれないのではなく、頑張って働いてくれていることを認識させるために、それまでやっていなかった「行ってきます」「行ってらっしゃい」の挨拶やハイタッチなどをさせてみました。

また、多忙な夫は家の中にいても無意識のうちに仕事のことを考え、険しい顔をしていることも少なくありません。おそらく子どもは、そんな夫の表情を「怖い」と感じてしまうのでしょう。そのため、できるだけ穏やかな表情でいるよう努めるようになりました。

そして平日は深夜帰宅のため一緒に入れないお風呂も、土日は必ず父子で入るように。お風呂で遊べるオモチャも100均で新たに購入し、土日にだけ出すようにしました。そうすることで「お父さんとのお風呂=楽しい」という思い出を植えつけようとしたからです。

ワンオペ育児中でも意識的に父親のことを伝える

さらに、夫が家にいる週末には、子どもが機嫌のいいときに夫と2人でお出かけしたり電車ごっこをしたりと、今まで以上に父子だけの時間を作りました。筆者の顔が見えるとすぐに「お母さん、お母さん」と寄ってきてしまうので、土日には1日1時間だけでも2人きりで過ごすことに注力。

そして筆者もワンオペで育児をしている平日の夕食や寝かしつけの際には、意識的に「お父さんが、あなたともっと遊びたいって言っていたよ」「今度の週末にお父さんと一緒にお出かけしようね」と父親の話を持ち出すようにしました。平日は朝の数分しか顔を合わせられていない状態でも、頭の中にしっかりと父親を思い起こさせてあげることが大事だと思ったからです。