新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大のために働き方が変わり、会社がテレワークに移行した人も多いでしょう。筆者の夫も緊急事態宣言が出ていた約2カ月の間、初めての在宅勤務となりました。

それまでは毎日朝早くに出社し、帰宅は夜遅くで平日はほとんど家にいなかった夫。そのため、子どもは生まれてからずっと夫になついていませんでした。それが、初めての在宅勤務で毎日顔を合わせられるようになった父子の仲は大きく変化。新型コロナのおかげで子どもが父親好きになったのでした。

いったん父親好きになったのに、”パパ見知り”が復活

しかし、緊急事態宣言が明けるとともに夫の在宅勤務は終了。しばらくして7月頃から、子どもは再び激務のため家にほとんどいない父親に対して、“パパ見知り”をしていた以前の状態に戻ってしまいました。

コロナ禍になる前も“パパ見知り”があった子どもですが、以前と今の違いは2歳を超えてしまったということ。それまでは夫に抱っこされると、赤ちゃんらしくふにゃふにゃ泣いていただけでしたが、今ではハッキリと言葉で「お父さん、イヤ!」「こっちこないで!」と言えるように。

この明確な「お父さん嫌い」の意思表示によって、夫も「もう俺のことが嫌いなんだってさ」「やっぱりお母さんじゃないとダメなんだよ」と、子どものとのコミュニケーションに対してかなり諦めムードになってしまいました。

このままではワンオペ育児が改善しないばかりか、父子関係や家庭環境にとって「これではマズイ」と考えた筆者。夫の会社に再び在宅勤務をお願いするわけにもいかず、また家族3人で思い出を作るために大金をはたいてどこかに旅行に行くのも難しい今。なんとか夫婦で対応策を考えることにしました。