罪悪感を捨ててそれまで否定してきたお惣菜を購入
初めて経験するご飯イヤイヤ期に、次第に高まるストレス。「今日はタンパク質ばかりで食物繊維を全然摂れていない」「ハンバーグや唐揚げなど、脂質の多いものばかり食べている」と栄養の偏りに焦りを覚え始めます。
筆者が手作りした食事を拒否する子どもに対して、「食べなさい!」と厳しく叱り、余計にギャン泣きさせてご飯を食べないという悪循環にも陥りました。この頃の筆者は子どもにご飯を食べさせる時間になると憂うつになっていましたが、同時に子どもも筆者に叱られてばかりで、食事自体が楽しくなくなっていたのかもしれません。
そこで子育て中の友人に相談したところ、「私なんて仕事終わりに夕食作る気力もないから、お惣菜とか出来合いの冷凍食品ばっかりだよ。手作りよりもそのほうが食べてくれるし」と言われます。
そのとき、筆者は肩の力がふっと抜けていきました。「こんなに自分がストレスを抱えて子どもも辛い思いをしている中で、手作りにこだわる必要はどこにあるのだろう」と改めて思い直したのでした。
手作りに比べると食費が高くつくことが気になり、それまでほとんど購入してこなかったスーパーやコンビニのお惣菜や冷凍食品。しかし、試しにスーパーの餃子と煮物を買って子どもに食べさせてみたところ、今までのご飯イヤイヤが嘘のように完食。
その様子を見て筆者自身もかなり気がラクになり、「こういう手抜きをしてもいいんだな」と自分を納得させることができました。今でもたまにご飯イヤイヤが発動しますが、手作りした食事を拒否されるよりも買ってきたお惣菜を拒否されるほうが筆者の受けるストレスは少ないことにも気付きました。