子育てをしていると、「子どもがご飯を食べてくれない」という切実な悩みに直面することがあります。外食や給食ではちゃんと食べるのに、家でご飯を食べさせようとすると途端にイヤイヤ。せっかく頑張って食事を用意しても子どもに拒否されてしまうと、嫌でもストレスが溜まってしまうことも。

筆者も子どもが2歳になる少し前から、この「ご飯イヤイヤ」の壁にぶつかりました。そこで得た結論は、多少お金が余計にかかっても自分のストレスを軽くすることが必要だということ、そして無理に食べさせることを諦める勇気でした。

1歳半頃までなんでもバクバク食べていたのに……!

筆者は子どもの離乳食期からレトルトパウチのものをほとんど使用してきませんでした。子どもが直接口にする食べ物について、少し神経質なほど手作りにこだわっていたからです。

掃除や洗濯、洗い物など他の家事については積極的に手抜きをしても、食べ物は人間の体を作り出すもの。出産前にはアスリートフードマイスターの資格も取得し、栄養のある食事を親が用意して食べさせることは子育てにおける使命ではないかとすら考えていたのです。

幸いなことに1歳半頃まで野菜も肉も、なんでもバクバク食べていた筆者の子ども。そのおかげで食事の作り甲斐もあったのかもしれません。保育園に通い始めて給食が始まってからも、家で食べる朝食と夕食については栄養バランスの取れたメニューをなるべく手作りして用意してきました。

転機が訪れたのは、1歳8カ月を過ぎた頃。徐々に夕食でニンジンやトマト、ナスなどの野菜を食べるのを嫌がるように。次第に納豆ご飯やお肉といった食材しか食べなくなりました。刻んで細かくしたりさまざまな調理方法や食べさせ方を試したりしましたが、うまくいきませんでした。