対処法1:ルールを決めて厳格に守る

プロスペクト理論は人間が持つ心理なので、これに逆らうのは非常に難しいです。そのため、投資を始める前にルールを決めて、それを厳格に守ることが一つの解決策になります。

例えば、10%値上がりしたら利益確定、5%値下がりしたら損切りといったルールです。これを守ることでプロスペクト理論に影響されずに投資を行うことができます。

対処法2:機械的に投資をする

目の前の株価に一喜一憂せずに、積立投資を機械的に行うこともプロスペクト理論に影響されない投資方法です。

積立投資の代表例としては、つみたてNISAやiDeCoが挙げられ、これらは毎月決めた金額を黙々と投資する手法です。両制度は税制優遇があるのもとても大きなメリットですね。

まとめ

お金を勉強して投資を始めたとしても、自分の心のことを知らないと、時として不合理な行動を起こし、大きな損を招く恐れがあります。

「投資を始めよう!」と思っている方は、ぜひ自分の心のことを知り、プロスペクト理論に負けないように対策を練ってもらえたらと思います。

(どのような投資方法にも、損失を被る可能性があります。リスクを十分に把握した上で、検討しましょう)

参考

(※2)「プロスペクト理論」みずほ証券

安田 優