退職金の受取り方「一時金」「年金」「併用型」で、どのくらい違うの?

退職金は減少傾向?老後は貯蓄でまかなえるのか

2019年に話題となった「老後2,000万円問題」の金融庁報告では、退職給付額が近年減少傾向にあるという点も指摘されていました。退職金は学歴や勤務年数により金額が左右される傾向があり、例えば高校卒で転職経験者だと、勤続年数が35年未満の人は退職金が1,000万円未満になる可能性もあるのです。

働き方の多様化によりスキルを生かした転職も増え、フリーランスとして働く人も増えていますが、生涯で得られる退職金については減少を覚悟していく必要があるでしょう。

また、定年目前の50代世帯の貯蓄と負債の平均値については以下のようになっています。

《50~59歳の貯蓄・負債・収入の状況(2019年)》

  • 貯蓄現在高:1,704万円
  • 負債現在高:652万円(負債のある世帯の割合は55.3%)
  • 年間収入:852万円

貯蓄から負債を引いた純貯蓄額は約1,000万円ということが分かります。

一方、公的年金はどのくらい受給できるのでしょうか。厚生労働省によると現在50代の人が65歳時点で受け取る年金月額は夫婦で約20万~24万円と予想されています(今後の経済成長率により可変)。この受給額は「平均的な賃金で40年間就業した夫と専業主婦の妻」の二人世帯を例として算出しています。

ただし生命保険文化センターの調査によると、ゆとりのある生活を送るには、二人世帯で月額約36万円が必要だとも指摘されています。

まずは勤務先の退職給付制度や再雇用制度などの情報をしっかり確認していきましょう。将来もらえる年金額は「ねんきん定期便」で確認し、現在有している貯蓄と負債の金額を把握して、資金計画を立ててみましょう。

50代は安定的に高収入が得られる最後のチャンスかもしれません。計画的な貯蓄や投資の機会を逃さないよう、老後に備えるための具体的な検討を進めていきましょう。

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LIMO編集部

LIMO編集部は、個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディアでの運営経験者等を中心に立ち上げ。その後Longineのサービスは2020年3月に終了となったが、Longine編集部のメンバーは引き続きLIMO編集部のメンバーとして在籍し、お金のプロとしてコンテンツ編集や情報を発信しています。LIMO編集部は、証券・金融業務メンバーに業界紙出身の新聞記者などもメンバーに加え、国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報をわかりやすくお届けします。