国内では、菅義偉首相の支持率も高く、近日中に衆院解散、総選挙に打って出るのではないかとも見られています。その場合は買われる展開になると考えられます。

高値圏で小幅にもみ合う展開が続く

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では小幅な値動きが続いています。先週も、ローソク足の実体が短く、十字線のような形になる日が続きました。

9月14日には一時23,582円と、直近の戻り高値である9月3日の高値(23,580円)をわずかながら更新しました。ただしその後は上値の重い展開になりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。上値は重いものの、25日移動平均線に沿ってじりじりと下値を切り上げています。高値圏に張り付いているような形です。上昇ペナントと言っていいでしょう。

ペナントではどちらかに抜けてからが勝負になりますが、現状は上抜けを予感させるような動きになっています。上値メドとしては、足元で上値を抑えられている23,600円付近になるでしょう。ここを抜けるとコロナ前の戻り高値である1月17日の高値(24,115円)も視野に入ってきます。

逆に調整となった場合、値動きが小さいことから、25日線(23,200円付近)をいったん割り込むことがあるかもしれませんが、その場合でもさほど心配する必要はないでしょう。目先意識されやすい23,000円や、75日線(22,800円付近)を割り込むまでは押し目買いが入るでしょう。ただし、8月28日の安値(22,594円)を下回ると短期的な上昇トレンドが崩れてしまいます。

いずれにしても、方向感が出しづらい展開が続きそうですので、ペナントを上下どちらかに抜けてから出動しても遅くはないでしょう。

下原 一晃