HSPの気質が強みに

お笑い芸人、ビジュアル系バンドのボーカル、作家、経営者など、様々なジャンルで活躍し、人気を博しているロンドンブーツ1号2号の田村淳さんは、自身がHSPであると公表されています(※田村淳さんTwitter)。

テレビなどで見かける彼の姿は、MCをしながら多くの人と積極的に話すなど快活な様子が多いです。そのため、一見HSPとは縁遠いように見えるかもしれませんね。

実はMCの仕事では、特に「感情の面で反応しやすく、共感しやすい」というHSPの特徴を生かすことができるといいます。田村さんは、出演者一人ひとりの表情や声の温度がとても気になるそうです。そんな風に「気がつくことができる人」だからこそ、絶妙なトークを回していく上の“気配り”という形でHSPの気質を前向きな形に変換できているのではないでしょうか。

MCに限らず、さまざまな職種で、HSPの気質は武器になり得ます。

「ものごとを必要以上に考えてしまう」という特徴は、発想を転換すると「知らないと気が済まない性格」。研究や調査など、知識を深く追究していくことが必要な分野で、強みを発揮できるかもしれませんよね。

感受性の豊かさは、芸術家や文筆家といった、クリエイティブな発想が求められる仕事においては最大の武器となるのではないでしょうか。

また、カウンセラーや教師、介護士といった、人の対話が多い分野の仕事では、共感性を力として発揮する人も多いといいます。

そして、職種を問わず、プレゼンテーションや物事を伝える場、日頃の同僚とのやりとりなど、相手の気持ちになって対話ができる共感性は、人間関係を築く上で武器になるでしょう。

大切なのはHSPの気質を前向きに捉えること、そしてそれを自分自身が知ることです。