販売員の話を鵜呑みにしない

生命保険に加入したきっかけとして、「銀行員に勧められたから」といった理由が多く挙げられます。ところが、なかには「あまりに熱心に勧誘するから信じて契約したが、損失が出た」「契約した金融機関が、実は代理店だった」という声も。

実際のところ、低金利や長引く不況により、本業より金融商品の販売に力を注いでいる銀行が増えています。そのため、顧客の利益より実績を優先させ、銀行にとって都合のいい商品を勧めるケースも珍しくありません。自分のやり方を振り返り、「実績欲しさに、保険会社や投信会社の下請けになっていた」「販売手数料を重視し、お客様は二の次だった」と感じている金融機関の職員も存在します。

これらを踏まえ、老後資金について考える際は、販売する側の話を鵜呑みにし過ぎないよう注意しておきましょう。もし勧誘されてもすぐには契約せず、時間を置いて慎重に検討することが重要です。