厚生年金とは?

厚生年金保険に加入している人は、分類上、第2号被保険者となり、国民年金(基礎年金)と厚生年金を受給することができます。

これは、厚生年金保険の制度を通じて、国民年金に加入していることを意味します。年金制度が「2階建て」といわれる所以です。

受給要件は以下の2つです。

  • 老齢基礎年金の受給要件を満たしていること。
  • 厚生年金保険の被保険者期間が1ヶ月以上あること。

受給できる年金額は、定額部分と報酬比例部分と加給年金額を合算して計算します。

しかし、それぞれの項目の計算が大変複雑で、標準報酬月額など、とても面倒な計算を行わないと計算できないのが難点です。

そこで役立つのが「ねんきん定期便」です。

年金額の計算に必要な年金加入期間や標準報酬月額など、特殊な計算の必要な数値が記載されているので、大変便利です。活用してみるとよいでしょう。

厚生年金を、いくらもらっているか

それでは、厚生年金保険(第1号)受給者平均年金月額の推移をみていきましょう。

ちなみに、厚生年金保険第1号とは、旧共済年金が厚生年金に統合された際、被保険者の分類がなされたため、このような呼び方になっています。1号から4号まであり、従来の厚生年金被保険者が第1号となります。

老齢年金

  • 平成29年度・・・147,051円
  • 平成30年度・・・145,865円

※基礎年金額含む

通算老齢年金(25年未満)

  • 平成29年度・・・59,621円
  • 平成30年度・・・60,687円

※基礎年金額含む

サラリーマンの平均はおよそ14万6千円となります。