値動きがほとんどなかった日本KFCホールディングスの株価
誰もが知っている日本KFCですが、資本市場(株式市場)での認知度は今一つだったことは否めません。直近10年間の株価チャートが示す通り、2019年6月まではほとんど目立った値動きがありませんでした(注:株価は日本KFCホールディングス、以下同)。
業績悪化が顕著となった2015年後半から2016年前半にかけて下落基調が鮮明になった時期こそあったものの、ザックリ言えば2,000~2,200円で9年近くビターっと動かない状況でした。
確かに、東証2部上場ということで、外国人投資家や機関投資家の投資対象になり難い点はあったとはいえ、正直、ここまで値動きのない銘柄は珍しいと言えましょう。このように長期にわたって値動きが小さいということは、投資家にとって魅力に乏しいということになります。
直近1年間の値動きが大きくなった背景は?
ところが、2019年6月以降、株価は良い意味で値動きが大きくなりました。しかも、出来高を伴った値動きとなっていることから、多くの投資家による売買が活発になったことが容易に推察できます。言い換えると、投資家にとって投資する魅力が出てきたということです。
さらに、ここ1年はコロナショックの影響もあり乱高下していますが、基本的に株価は上昇基調にあると考えていいでしょう。足元の株価2,800~3,000円は約17年ぶりの高値水準です。ただし、2019年末に付けた3,620円からはやや低迷しています。