日本におけるKFCの事業展開の歴史

一方、日本での展開はどうでしょうか。日本では、三菱商事と米国KFCコーポレーションとの合弁という形で、日本ケンタッキー・フライド・チキン社が1970年に設立されました。その後、1990年に東証2部に上場し、2007年には三菱商事が米国KFCの持分を買取ったことで、三菱商事の連結子会社として歩んできました。

なお、2015年11月に三菱商事が持分の一部を売却(市場売出)したことで、三菱商事は親会社ではなくなりましたが、依然として最大株主(持ち株比率35.1%)として影響力を有しています。

また、日本ケンタッキー・フライド・チキン社は現在、その持ち株会社である日本KFCホールディングス(9873)の傘下にある100%子会社です。

マクドナルドより早い日本での事業開始

少し意外かもしれませんが、日本におけるKFCの事業展開の歴史は古く、第1号店のオープンは1970年11月です。これは、マクドナルドの日本1号店(1971年7月)より9カ月近く早いものでした。一方、現在の店舗数は1,133店舗(直営306店舗、FC827店舗、2020年3月末)まで拡大しましたが、マクドナルドの2,906店舗(2020年3月末)の半分もありません。

「鶏の唐揚げ」は人気メニューですが、日本人にはアルコールやご飯なしで、そのまま食べるのは今ひとつ合わないのかもしれません。それでも、誰もが知っているファストフードとして定着しているのは確かです。