アベノミクスの景気回復効果はイマイチだった? 経済成長率、金融緩和等を振り返る

それによる景気の押し上げ効果は限定的だったかもしれませんが、日本経済への貢献度は非常に大きなものがありました。わずかな景気刺激でも失業問題が解決し、職探しを諦めていた高齢者等も仕事にありつけるようになり、デフレが止まり、株価が上がり、企業収益が改善し、税収が増え、財政赤字が縮小したのです。自殺の減少も、アベノミクスのおかげという面が強いのかもしれません。

たまたま少子高齢化によって労働力余剰から労働力不足への移行が起きる直前のタイミングでアベノミクスが登場したということで、幸運な面はありましたが、日本経済への大きな貢献となったことは確かでしょう。素直にアベノミクスを評価して本稿を終えることとしましょう。

本稿は、以上です。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織その他の見解ではありません。また、厳密さより理解の容易さを優先しているため、細部が事実と異なる場合があります。ご了承ください。

<<筆者のこれまでの記事はこちらから>>

塚崎 公義

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
執筆者
塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。【近著】なんだ、そうなのか! 経済入門』『老後破産しないためのお金の教科書』『経済暴論: 誰も言わなかった「社会とマネー」の奇怪な正体』『一番わかりやすい日本経済入門』『日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由【雑誌寄稿等】Facebook、NewsPicks、アメブロ等にて適宜ご紹介