年収1000万円の落とし穴
貯蓄額が2000万円を超えるのは、年収1000万円超えの世帯からとなっていますが、年収に対してどのくらいの貯蓄額となるかで見ると、年収1000万円~1250万円の世帯では1.6倍~2倍くらいとなります。
一方、平均年収の400万円~450万円の世帯の平均貯蓄額が861万円となっており、年収に対して貯蓄額は1.9倍~2.2倍くらいとなっていることから、年収に対する貯蓄額には年収1000万円と変わらないことが分かります。
あくまで平均値であるため、貯蓄額が少ない方も多い方も含まれるとなると平均値にも歪みが出てきますが、平均値から見えることは、「年収が上がれば生活水準も上がり、生活費として出ていく相対的なお金の支出額は年収が変わってもほとんど変わらない」ということです。
となれば、いくら年収が1000万円でも、油断すれば貯蓄額は増えていきません。
また老後も現在と同じ水準で生活することを希望する場合は、平均貯蓄額の2036万円で充分かという課題も見えてきます。