漫画家の祭さんは、小明神さんとおみくじちゃんというチンチラの夫婦、そしてデグーの棟梁ちゃんと一緒に生活しています。
胸にチューブを入れるドレーン手術に挑んだものの、麻酔から目覚めることができなかった小明神さん。祭さんは、病院のスタッフさんにきれいにしてもらった小明神さんを連れて、自宅に帰ることにしました。会計を済ませて、外にでようとすると、先生が見送りに出てきてくれました。
「僕たちもいけると思ったのですが…、残念です。」という先生。「いえ、最後に少し歩いただけでもよかったです。」と返す祭さん。ふとみると、小明神さんの遺体に、きれいな造花が添えられているのに気が付きました。「スタッフが作ってくれたやつです。」という先生の説明に、「ありがとうございます。小明神も喜びます。うちにもまだチンチラとデグーがいるので、機会があれば、また先生にお会いしたいです。」と、祭さんはにっこり…。
と、そこで、祭さんは、先ほどの会計の際に気になったことを思いだしました。「先生、聞いていた金額より、ずいぶん安かったです!あれ、正規の金額でとってますか?亡くなったから、安くしたとか、ナシですよ⁈」思わず、ぐいぐいと先生に詰め寄ってしまう祭さんでしたが、少々引き気味になりながらも先生は、「だ、大丈夫ですよ。ちゃんと正規の値段ですよ。」と説明。「病院には本当に感謝しているので、そういうので安くするとか、嫌なんです…。」という祭さんに、「えぇ、大丈夫ですので落ち着いてください。」と、最後は先生もにっこり。