子どもの進学費用のための備えはいくら必要?
「子供のなりたい職業に就かせてあげたい」多くの親御さんがそう思うのではないでしょうか?相応の学歴と学力があればなりたい職業の選択肢も増えるのではないでしょうか。ソニー生命「子どもの教育資金に関する調査2020」(2020年2月に大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女に対しインターネット調査で実施)の、高校生以下の子どもの親、または予備校生・浪人生の親(754名)を対象に聞いた「子どもの進学費用のための備えとして、一人あたり月々いくら支出をしているか」によると、という調査があり、下記の結果が出ています。
- 0円:28.5%
- 1~2,999円:2.8%
- 3,000~4,999円:1.2%
- 5,000~9,999円:7.7%
- 10,000~14,999円:20.2%
- 15,000~19,999:7.4%
- 20,000~29,999円:16.4%
- 30,000円以上:15.8%
回答の1位は「0円」(28.5%)で、2位が10,000~14,999円(20.2%)、3位が20,000~29,999円(16.4%)と続きます。
中高生の娘2人を持つアラフィフ主婦A子さんは、上記の結果を見て「毎月30,000円を家計から支出しておけばよかった」とため息をついたそうです。子供が小さいうちは、大学卒業までに掛かるお金の概算をネットなどで見ても「そんなに掛かるのかなあ」程度にしか思っていませんでした。しかし、娘が高3になって行きたい大学が決まってくると「確かにそれくらい掛かる」と実感、納得しているそうです。
一般的に、大学に進学するとかかる費用はどれくらいなのでしょうか?日本政策金融公庫「平成30年度『教育費負担の実態調査結果』」にある子供1人当たりの「高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な入在学費用」(年間平均額の累計)を見ると、下記のようになっています。
【国公立大学】
入学費用:801,000円
在学費用:4,592,000円
合計:5,393,000円
【私立大学文系】
入学費用:904,000円
在学費用:6,404,000円
合計:7,308,000円
【私立大学理系】
入学費用:855,000円
在学費用:7,412,000円
合計:8,267,000円