子どもが産まれ成長を願うとともに、さまざまな心配事も頭をよぎります。健康に育ってくれるだろうか、笑顔が多く幸せな毎日を送れますように…そのような心配は子を持つ親としては当然かもしれません。

そんな心配事の中に「人間関係」もあります。筆者の子どもも成長して同年代の子ども同士で集団生活をするようになって、「我が子はいじめられないだろうか」という心配が頭をよぎりました。その時はあくまで「いじめられる側」の心配であって「いじめる側」ではなかったのですが…。まさか「いじめる側」の親としての対応を求められる日が来るなんて、思っていなかったのです。

今回は、自分の子どもが「いじめる側」の人間、いじめの加害者となった時、その様子とその後の状況について、お話しします。

よくある「子どものケンカ」だと思っていた

長男が小学5年生の時でした。19時近くに担任の先生から、筆者の携帯あてに電話がかかってきたのです。「こんな時間にわざわざ電話がくるなんて、よっぽど大変なことがあったに違いない」そう思った筆者は、少し緊張しながらその電話を受けました。

電話を受け先生のお話を聞くと、長男が下校時に1学年下の男の子とケンカをしたという内容でした。ただお互いにケガもなく、子ども同士で仲直りをしていると言います。「子ども同士で解決したなら良かったです」と答えた筆者に対し、先生は「ええ、そうなんですが…」と若干歯切れが悪い返答でした。

その相手が誰であったかを伺うと、同じスポーツクラブに所属する仲が良いT君でした。電話の後、ちょうどクラブの練習のお迎えがあり、そこで相手のT君のお母さんと顔を合わせました。長男を連れて声をかけたところ、T君のお母さんは「1学年上でお兄さんなのに」と言いながらも「これからも仲良くしてね」と長男に声をかけてくれたのです。

筆者自身、この件はこれで解決したものと思っていたのですが…そこから長男と筆者は「いじめの加害者とその親」として攻撃を受けることになるのでした。