息子が「いじめの加害者」に?ママ友トラブルにも発展…その結末とは

先生の「子ども達がいいなら、いいんじゃないですか?」に救われる

とうとうクラブとはまったく関係のないママ友から「こういう話を聞いたんだけど…」と言われるようになり、このままではいけないと思った筆者は、学校に出向き先生に相談しました。

「電話ではお互いにケガもなく、原因もどちらにあるものではないと伺っていましたが、T君はその時のケンカが原因でケガをしたと聞いています。そのケガが本当ならキチンと相手のお宅に伺って謝罪をしないといけないと思っていますので、確認していただくことはできないでしょうか?」

当時、筆者からT君ママにメールを送っても返事は貰えず、電話をかけても呼び出し音がなるだけで受けてくれることはありませんでした。クラブの練習や試合で顔を合わせても目を逸らされてしまうため、こちらから何かアクションを起こすことは大変難しい状況でした。そのため、先生を通じて尋ねようとしました。また、学校での長男とT君の様子についても聞いてみたいというのもありました。

T君の担任の先生も来てくれお話を伺ったところ「T君のサポーターは、T君もよく分からないそうです…」という、驚きの証言を聞くことになりました。

先生もT君がサポーターをしていることが気になり「どうしたの?」と本人に尋ねたことがあったそうです。その時T君は「何ともないけど、着けてなさいって言われてる」と答えたと言います。そして、確かに病院には1度行ったがそれ以降の通院はしていないこと、暑いから学校ではたまにサポーターを外していることを聞いたのでした。

その時、筆者はなんと反応して良いのか分からず固まっていると、長男の担任の先生が「お母さん、私達からみても子ども同士は仲良くやっています。いいんじゃないでしょうか…それで、いいんじゃないですか?」と言われました。筆者には「はい」と答えることしかできませんでした。

きっと先生から見れば、保護者が事を大きくして騒ぎ立てているように見えたのでしょう。そんないざこざに子どもを巻き込むことは、筆者自身不本意でした。そのため『先生や信頼できる人が分かってくれているなら良い』という気持ちで、それ以上深入りすることは止めようと思ったのでした。

その後

それから約半年後、長男にはとくに何事もなく、また上級生ママからの攻撃も和らいできた頃、筆者達は県外へ引っ越すことになったのです。

T君ママの無視と誹謗中傷の拡散は変わりませんでしたが、過剰反応をしないように努めて過ごしました。上級生ママの攻撃が和らいだ原因はハッキリとは分かりませんが、たぶん、息子さんの中学受験が終わったことで精神的に余裕ができたのかも…と思いました。

クラブチームを辞める時、ある保護者から「T君ママから話は聞いていたけど。私にはどっちが正しいとはジャッジできなかった。ただ、黙ってみていることしかできなかったことは心苦しかった。これからのあなた達を応援している」と声をかけてもらったのです。

そう言われたことで正直、複雑な心境も感じましたが、少し救われた気持ちがあったことも事実です。最後に嫌な感情だけでクラブを去ることにならず、良かったと思っています。

まとめ

子どもがいじめの加害者として扱われた、筆者の実体験を紹介しました。いじめの加害者…と言っても、子ども同士というよりは保護者間のいじめに発展している、なんとも後味悪い内容だったと思います。

この件は、筆者の中でもしばらくトラウマとなり、引っ越し後新しい土地に移り住んでからも必要以上に人と関わることが怖くなってしまったのでした。当時、もっとも恐れていたのは子どもへの影響でした。それをなんとか回避するために必死でしたが、筆者の心は少しづつ死んでいったと思います。

もしかしたら、T君ママである彼女にとっては、その言動は正義であり、我が子を守るための方法だったのかもしれません。ですがそれが他人を傷つけていい理由になるのか、その行為は本当に我が子に胸を張れることなのか…いまだに疑問に感じずにはいられないのです。

自分の正義を振りかざすことで他人を深く傷つけないように、自分の心にも刻み付けなければいけないと思っています。

白藤 さつき

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
執筆者

国内大手パソコン周辺機器メーカーに正社員として13年間勤務。お局道まっしぐらと思いきや、自分でも予想外に結婚。その後、さらにまさかの子だくさん母(長男・次男・長女の3兄妹)となる。長女出産後、正社員時代に鍛えたタイピングの速さを武器にWebライターへ。「心に伝わるライティング」を心掛けています。