サラリーマンも「個」として生きる時代に?

さて、これからの時代を生き抜くにはどうすればいいのでしょう。万人が万人、自らビジネスを立ち上げられるわけではありませんし、大半の方はサラリーパーソンで過ごす時間が多いはずです。

しかしながら、「人」というのは企業にとって貴重な資産。その「人」である読者のみなさんは、自分という資産を最大限活かすことを考えましょう。

仕事から逃げたり、サボったりするのはよくありません。しかし、ご自身の能力を活かすべく、会社の時間を使って次のチャンスに備えるのは「あり」だと思います。加えて、転職もどんどんしましょう。トヨタがだめならホンダで、ホンダがダメならメルセデスで(笑)。チャンスのあるところに向かうべきです。異業種でもOKだと思います。

実際、海外では同業種間での転職は珍しくともなんともありません。自動車産業でも金融業界でもです。そもそも、日本の中でトヨタから日産へ、三菱UFJ銀行からみずほ銀行への転職が一般的ではないほうがおかしいのです。企業同士引き抜き合いをすれば、自ずと競争力が高まるでしょう。

大企業の名前だけ出しましたが、非上場企業でも同じです。そうやって、日本企業全体がより強くなることを願います。

太田 創(一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事)