課長比率と部長比率

年齢別では、どれくらいの人が課長や部長になっているのでしょうか。独立行政法人 労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2019」をもとに、企業規模100人以上の労働者に占める学歴・年齢階級別の部長と課長の比率をご紹介します。

課長比率

(労働政策研究・研修機構の資料をもとに編集部作成)

まず、課長比率をチェックします。30代前半にも課長に昇進する人は存在するようですが、40歳前後から一気に増え始める印象です。課長の割合がもっとも高い年代は、大学・大学院卒では22.9%の45~49歳、高校卒では9.5%の50~54歳となっています。「45歳前後になれば、5人に1人は課長になれる可能性がある」というシビアな状況がみえてきます。

部長比率

(労働政策研究・研修機構の資料をもとに編集部作成)

次に、部長比率をご紹介します。部長比率がもっとも高い年代は学歴にかかわらず55~59歳で、大学・大学院卒では17.3%、高校卒では3.8%を占めています。50代後半になってから部長に昇進する人が多い状況です。一方、高校卒で部長になれるのはほんの一握りです。

ここまでみてきたように、出世をすれば確かに給料は上がります。とはいえ、出世をするためには、勤続年数をある程度積み重ねる必要がありそうです。