なぜ「夜泣きの対応」はほぼ母親なのか?
赤ちゃんが生まれてから、少なくとも数カ月の間は父親との接触よりも母親との接触の方が濃厚になるのが一般的。
触れ慣れている母親の方がより安心できるし赤ちゃんも気持ちよく過ごせる場合もありますが、夜泣きに対して「母親が対応して当たり前」という考えを持っている男性が多いことに驚愕した経験があります。
筆者の知人は妊娠してから会社を辞め、専業主婦になりました。その知人の夫は育児に対して比較的協力的でしたが、なぜだか夜泣き対応への関心はゼロ。
母親が寝不足の中で赤ちゃんのお世話をしていてもいびきをかいて爆睡し、赤ちゃんが泣き止まないと「うるさい!黙れ!」と罵声を浴びせるのだとか…。
普段は人当たりも良く、ご近所では「イクメン」で通っている夫だけあり、夜中の激変ぶりにショックを受けているようでした。
この夫婦のように、筆者の周りでは「夜泣き対応は母親メイン」という家庭が少なくありません。夜泣き対応は、体力的にも精神的にも大きな負担がかかるものです。そのため、産後間もなくで体調が万全に整っていない母親にすべてを任せるのではなく、できるだけ父親がフォローしてあげて欲しいと感じるのです。
「ウンチは無理」って何?
とある教育番組を見ていたときのこと。夫婦揃って育児方針を伝えたり、司会者から様々な質問を受けたりしていました。
その中で、父親が「赤ちゃんのお世話でNGなところ」という質問を受け、多くの父親が「おしっこのオムツは替えられるけどウンチは無理です」と答えていました。それを見た筆者は、もちろん絶句!
「え?ウンチは無理ってどういうこと?じゃあ誰がキレイにしてあげるの?」「自分の子どもなのにウンチは無理って…」という考えが頭の中で巡り、言葉は悪いですが「こんな人が自分の夫でなくて良かった」と心底思ったものです。
その教育番組に出演されていたご夫婦はしっかりと自分の子どもに向き合っている印象を受け、いわゆる「イクメン」の部類なのでしょう。
では、そのようなイクメンがなぜ「我が子のウンチオムツ」を替えられないのか?それは本当にイクメンと言えるのでしょうか。世間一般的にはイクメンと見られていても、蓋を開けてみるとそうではないこともあるのだな…と実感させられた一件でした。