奨学金利用者の推移

ではここで、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金利用者の推移について見てみましょう。上が事業規模(貸与した金額)、下が貸与人員の推移となります。

 

※文部科学省の資料をもとに編集部作成

無利子型(第一種奨学金)については、事業規模、貸与人員ともに、そこまで大きな変動はありませんが、有利子型(第二種奨学金)については、ここ20年ほどで、急激に利用者が増えていることがわかります。

ちなみに日本学生支援機構の奨学金の貸与条件ですが、「その年度の高校卒業予定の人」「高等学校等(本科)を卒業して2年以内の人」であれば、誰でも申し込むことができますが、それぞれに採用基準があります。無利子型(第一種奨学金)は、学力基準、家計基準が厳しく定められており、金額も月6万4,000円が最高額であるのに対し、有利子型(第二種奨学金)は、同じく基準はあるものの、「学力は平均水準以上」「生計維持者(父母)の年間の収入金額が1,000万円以上でもOK(給与所得者の場合)」「月2万~12万円までOK」など、比較的条件が緩く、借りやすくなっていることが特長といえるでしょう。