定年がもうすぐそこまで迫っている世代にとって、気になるのが退職後の生活。公益財団法人生命保険文化センターが全国の18~69歳男女を対象に、平成30年4月6日~令和元年6月2日まで行った調査をまとめた「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、自分の老後生活に「不安感あり」と回答した人の割合は84.4%となっており、多くの人が老後生活に対して何かしらの不安を抱えていることが明らかになっています。

また老後に対する不安の具体的な内容を見てみると、「公的年金だけでは不十分」が82.8%と、8割以上の人が年金に対して不安を感じているという結果が出ています。次いで「日常生活に支障が出る」「退職金や企業年金だけでは不十分」と続き、多くの人が老後のお金について強い不安を感じているという結果がみてとれます。

しかし、だからといって老後のための貯蓄状況や、年金額などについては周囲の人はもちろん、身内ともなかなか話しにくいですよね。今回は、定年後の60代世帯の人が一体いくら貯蓄しているのか、そして老後の収入源や貯蓄方法について考えていきましょう。