老後の生活にはいくら必要か
公益財団法人生命保険文化センターが2019年に公開した調査結果(※3)によると、老後の生活に必要な生活費は下記の通りです。
- 夫婦2人の世帯で老後必要になる最低日常生活費・・・月額22.1万円
- 夫婦2人の世帯でゆとりある老後を送るための生活費・・・月額36.1万円
老後の生活には最低でも月額約22万円、ゆとりのある暮らしをしたい場合は月額約36万円が必要になるもようです。
老後資金について具体的に考えよう
老後資金の金額は、年金の種類や退職金制度の内容、負債の有無、老後の生活スタイルなどによって変わってきます。実際に定年を迎えてから「老後資金が足りない」と気づいても、できることは限られてしまいます。50代のうちに、自分に必要な老後資金について具体的に考えてみてはいかがでしょうか。
参考
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
「高年齢者雇用安定法の改正~「継続雇用制度」の対象者を労使協定で限定できる仕組みの廃止~」厚生労働省
「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 概要」厚生労働省
(※1)「平成30年就労条件総合調査 結果の概況(退職給付(一時金・年金)制度)」(2018年)厚生労働省
「平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」厚生労働省
(※2)「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)」総務省統計局
(※3)「令和元年度 生活保障に関する調査(速報版)」公益財団法人生命保険文化センター
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。報告書「高齢社会における資産形成・管理」
LIMO編集部