正直どれも軽い気持ちの言動だったので、覚えていませんでした。でも、妻にとっては恨みつらみが積もりに積もって、許容量をこえてしまったのでしょう。正直、ここまで恨まれているとは思いもよりませんでした

ひとつひとつは「取るに足らないこと」かもしれません。しかし、Aさんの妻は「妻を思いやる気持ちがない言動」を繰り返すAさんとの生活に疲れてしまい、離婚の決断に至ったのでしょう。

ここまで具体的に言われるとAさんに反論の余地はありません。今は離婚に向けての話し合いを進めているそうです。

「離婚もさることながら、妻に憎まれているという事実が辛いです」

まとめ

「え? Aさんの言動ってモラハラなの?」と思う方もいるかもしれませんが、妻のしている家事や育児を否定すること、気に入らないことがあれば無視をすることは、立派なモラハラ

男性は「夫婦間がうまくいっているかどうか」を考える際に、「自分の機嫌がよく、何も問題がないとき」のことを思い浮かべて判断しがち。

しかし、本当に大切なのは、「どちらかが疲れていたり、ピンチだったりしたときに、どれだけ相手を支え、思いやる言動ができるか」。えてして妻から突然離婚を突き付けられる男性に足りないのは、この「思いやり」なのです。

大中 千景