日経ビジネスの記事(※)で「こちらの話を聞かず、一方的に話し散らかす人を平和的に止める技術」が掲載されていました。「話したいことを一方的に話し続ける迷惑な時間泥棒」はどこにでもいます。でも本人を前に「しゃべりすぎ!」とキッパリ言い放つのは難しいところ。

今回はこの記事をもとに、今日からすぐに使えるコミュニケーション術を取り上げます。

ムダな時間を使わせるのは「時間泥棒」

経営者としての視点で話をすると、ビジネスにおいてもっとも重要な経営資源は「時間」に他なりません。企業買収をする目的の最たるものは、「時間」を購入する行為に当たります。

もちろん、あまり目くじらを立てるつもりはなく、職場においても、多少のおしゃべりはムダとは思いません。同僚との他愛もない話が、ちょっとした気分転換になるのは筆者も会社員時代に体験してきました。

しかし、それも「程度の問題」です。あまりにペラペラと一方的に話し続けられると、聞かされる側はリフレッシュどころかストレスが溜まりますし、何より経営資源としての時間を失い続けることになります。

生産性のないムダな時間を失うのは、ビジネス界においては時間という経営資源を奪う「時間泥棒」に値する行為です。