今春の新入社員は、新型コロナ感染予防の観点から入社式が開催されなかったり、新人研修がリモートで行われたりで、戸惑うことも多いのではないでしょうか。特に、なかなか先輩や上司の顔が見えない、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが取れない、というのは大変ですよね。

直接顔を合わせられない環境で早く現場になじむためにも、かわいがられる部下もしくは後輩になってほしいものです。そこで今回は、愛される部下と煙たがられる部下の違いについて、先輩や上司の立場にいる人たちに話を聞いてみました。

「知ったかぶり」は絶対NG、知っていても最後まで話を聞くこと

「もう絶対教えたくない、と思うのは知ったかぶりする後輩。そういう人に限って後々大きなミスをする」と断言するのは、電子部品メーカーで営業職として7年目を迎えるAさん。

「知ったかぶりをするメリットは一つもない。新人は大学を出たばかりで何も知らないことは、教えるこちらも重々承知している。現場に出ないとわからないことも多いし、緊張していると間違えることもある。そういう新人を毎年メンターとして何度もフォローしてきているから安心していい」と語ります。

「それと、話を途中でさえぎったり、『知っています』と言って話を聞かなかったりするタイプも問題。表面的な知識だけで全部を知っているつもりになっているのが一番危ないと思う。本人に自覚がなくても、知っているつもりだと気が緩みがちだし、本質的なことがわかっていないから応用ができないことも多い」と指摘します。