なぜ韓国株の方が上がるのか:組入上位5銘柄比較

では、なぜ韓国株の方が日本株に比べより高いパフォ-マンスとなるのでしょう。名目GDP(米ドル換算)で比較すると、日本は韓国の約3倍。日本の人口は韓国の約2.5倍で、規模の面では日本経済の方が断然大きいのです。

ところが、経済全体の伸び方である両国の経済成長率※を見ると、この30年間の日韓の年平均値はそれぞれ+1.1%、+5.1%と、韓国が5倍程度も上回っています。グローバル投資という観点から見れば、中国並みの高経済成長国に投資したほうがよいという判断が、まずあり得ます(※IMFのデータより)。

加えて、マクロの問題というよりも、個別銘柄の株価上昇率もポイントかも知れません。以下は、KOSPIに組み入れられている時価総額上位5社の過去10年間(2010年-2020年直近)の株価上昇率です(米ドル建てもしくは韓国ウォン建て)。

① サムスン電子:約3.3倍
② SKハイニックス:約3.6倍
③ 現代自動車:約0.9倍
④ ネイバー:約6.8倍
⑤ 現代モービス:約0.9倍
(平均約3倍)

同じく、日経平均株価に組み入れられている時価総額上位5社の株価上昇率はこのようになります。

(1)トヨタ:約1.7倍
(2)ソフトバンクグループ:約5.5倍
(3)ソニー:約2.5倍
(4)キーエンス:約10倍
(5)NTT:約2.1倍
(平均約4.4倍)