実は、祭さんも、その点にはうすうす気づいていました。しかし、ただでさえ命の危険を伴う全身麻酔を、これより短い間隔で行うのは、かなりのリスクが伴います。
「ご提案なんですが。」と、先生が言いました。「ドレーンを入れる(※)のはどうでしょう?もしくは、このまま治療をやめて見守ってあげるか…。どちらを選んでも、祭さん、間違いではありませんよ。」
※胸にチューブを差し込み、常時膿を取り出す処置。
「もう、その段階まで来ている。」大きな決断を迫られた祭さんは、ひと晩、じっくり考えることにしました。
その夜、お散歩をする小明神さんを見ながら、祭さんは悩みます。もう1回大手術をして延命を試みるか、それとも自然に命が尽きるまで自由に過ごさせるか。目の前には、しんどいはずなのに、キラキラとした無邪気な顔で祭さんを見つめる小明神さんがいます…。
この顔を1日でも長く見ていたい。祭さんが出した答えは「もう一回、頑張ろう」。そして、小明神さんは、ドレーン手術を受けることになったのです。
チンチライフ、次回もどうぞお楽しみに。
【マンガ記事】チンチライフ!
チンチラさんたちと、飼い主の漫画家・祭さんが織りなす、ドタバタな毎日。チンチラって何?という方から、チンチラの飼い主さんまで、初めて情報からディープなチンチラ情報まで、楽しくお伝えしていきます。