漫画家の祭さんは、小明神さんとおみくじちゃんというチンチラの夫婦、そしてデグーの棟梁ちゃんと一緒に生活しています。

小明神さんの身体を蝕んでいた病気の正体は『胸腔膿瘍(きょうくうのうよう)』。しかも、チンチラのように小さな生物の場合、抗生物質を使って菌の増殖を抑えるしか手がないという診断…。飼い主の祭さんは「希望はある」という先生の言葉を胸に献身的な介護を続けますが、小明神さんの病状は明らかに進行していて、咳やゼイゼイといった目に見えて苦しそうな様子を見せることが多くなってきました。

そんな折、祭さんは、先生から「菌の増殖を抑えるのに有効な抗生物質がわかった」と知らされます。そして、治療法はないと聞いていましたが、「定期的に全身麻酔をして膿を取り出すという治療で、呼吸をしやすくしてあげることができるかもしれない。」という提案が。小明神さんを少しでも楽にさせてあげたいという想いから、祭さんは、一も二もなくその治療法を受けることに同意します。

治療を開始した時点で、小明神さんの胸に膿が溜まる期間はおおよそ1週間。苦しくなってきたころに、全身麻酔をして膿を抜き、いったん元気になって、また悪化したら膿を抜く…という処置を2回繰り返しました。しかし、3度目のレントゲン結果を見た先生の口から出た言葉は、「…膿が溜まるスピードが早くなっています。」