ちなみに、筆者の自宅近くにあるスーパーでは、白菜が1/4玉で230円、キャベツが1/2玉150円、にんじんが2本198円、じゃがいもが4玉378円で売られていました(8月3日時点)。実際に店頭で売られている野菜の値段は、卸売市場調査よりも、さらに昨年より高くなっているというのが筆者の率直な感想です。

また、農林水産省が発表した「野菜の生育状況及び価格見通し(令和2年8月)について」によると、やはり天候の影響で野菜全般の生育が遅れているようです。中でもレタスや白菜、じゃがいもは、日照不足などの影響でサイズが小さい傾向とのこと。

そして、にんじん、白菜、レタス、きゅうり、なす、ピーマン、じゃがいもの値段については、8月前半も高値水準で推移する見通しのようです。

小麦粉や食用油も値上げ

値上がりしているのは野菜だけではありません。実は、6月22日出荷分から業務用小麦粉が値上げされてます。輸入先であるオーストラリアでの乾燥による減産に加え、アメリカやカナダの天候不順による品質の劣化懸念によって小麦の輸入価格が上昇したことで、4月から政府の売渡価格が3.1%引き上げされたのが要因です。

小麦といえば麺類やパン・お菓子類の材料ですが、5月には大手うどんチェーン・はなまるうどんが「かけ(温)」の「大」「中」「小」の各サイズ共通で、税別価格を70円値上げしました。

また、お菓子メーカーのブルボンは5月26日出荷分から「アルフォート」などのファミリーサイズの大袋商品の内容量を約4.4%減少(コンビニ商品は約3.4%)。値段が据え置かれているので、さほど値上げを実感することはありませんが、「パッケージが以前よりスマートになっている」「中身が少なくなっている」と感じている人もいるのではないでしょうか。