「節約」を家族はどう思う?

また、調査によると「食べ物に関して我慢をした」経験がある人は59.2%、「子供に我慢をさせた」経験がある人は31.2%という結果がでました。エピソードとして「朝食を抜いた」「外食で食べたいメニューではなく安いものをチョイス」「外食はしないでインスタント食品で我慢させた」といったものがあげられました。

こういった記憶は大人になってからも残ることが多く、笑い話になればいいのですが、辛い過去として刻まれてしまうことも。それでは、どういった形の節約ならば明るく実践することができるのでしょうか。

・「うちの母は『旬なものは安い』というポリシーを持っていたので、その時期一番安い食品がいつも食卓に並んでいました。春になるとキャベツ料理、夏が来るとキュウリやナス。冬は毎日のように大根が食卓に並んでいましたが、母は毎日楽しそうに違う料理にして出してくれていたので特に不満はありませんでした。

サンマがよく取れる年はサンマばかり食べていたし、不漁の年は並ばない。それが当たり前だと思っていたので、夏にリンゴを友人が買っているのをみてびっくりしたことがあります。『こんな高い時期に!』と。私の場合、母が楽しそうに節約をしていたので大人になって自分もまねているところがあります」

・「母は専業主婦だったのですが、スーパーのチラシを見比べて遠くのスーパーまで遠征するタイプでした。あっちこっち買い物をした日は当然疲れており、だいたい母は不機嫌。父は陰で『そんな数百円のために…』とつぶやいていたのですが、そんなことを言おうものなら『誰の稼ぎが少ないからだと思ってるの?』と始まるので黙っているようでした。節約というとそんな母の姿を思い出すのでいい印象はないです」

取り入れ方やバランスによって家族に与える影響もだいぶ変わってくるようです。