株式会社クロス・マーケティングが今年7月に公表した「お盆の帰省に関する調査(2020年)」では、全体の8割近い78.2%の人が今年のお盆に帰省する予定はないと答えています。

日帰りでの帰省、または宿泊を伴う帰省をする予定だと回答した人は全体の20.1%でしたが、その内の約半数(47.1%)は帰省先が同じ都道府県内になっており、県をまたぐ帰省を予定している人は少数派であることがうかがえます。

調査では「お盆の帰省で気になること・心配に思うこと」についても聞いており、やはり最も多くの人が心配しているのは、公共交通機関での移動中の「3密」のようです。

また、1都3県在住者※に限ると、「3密」に次いで挙げられたのは「帰省先近隣の人の反応(26.9%)」となっており、4人に1人は周囲の反応を気にしていることがわかります。(※1都3県:東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)

もし自分が無症状の陽性者だったら、知らず知らずのうちに家族や身近な人に移してしまうかもしれない…という不安も、お盆での帰省を控える大きな要因となっていると言えるでしょう。

夏休みの日数も2010年以降で最も少ない

実は、夏休みの日数自体も今年は例年に比べて短くなっています。先ほどの明治安田生命のアンケートによると、今年の夏休みの平均日数は「7.9日間」で、これは2010年以降で最も少ない日数です。

新型コロナウイルスの影響で休業期間があった会社は、その分夏休みを削るという場合もあるでしょうし、小中学校は授業日数を確保するために例年より短い夏休みに設定するところが多いようです。