日々の食費や雑費をみて、「またこんなに使ってしまった…」と後悔する方も多いのではないでしょうか。そして、後悔するたびに「次はもっと節約しよう!」と考えているはずです。

ところで、みなさんは節約をするために、どんなことを意識していますか?いざ節約しようと思っていても、実際にどう節約すれば良いのか悩みますよね。

今回は、そんなみなさんのために、スーパーや洋服店など、あらゆる買い物のシーンで起こる「安くないのに買って後悔するパターン」を心理学的な観点から3つ紹介していきます。

「何を買うか」の判断材料は「他商品との比較」にあった

人は、なぜ安くない商品を買ってしまうのでしょう。毎月の家計簿の中で、どのぐらい無駄な出費があるのかを確認しているにも関わらず、なぜ減らないのでしょうか。

そこで、シーナ・アイエンガー著『選択の科学』でも書かれている、「人は買い物のときに、何かと比較して決断する」という研究が参考となります。

例えば、新車の軽自動車が150万円で売られていたとします。

みなさんは、この軽自動車を安く感じますか?恐らく多くの人はこの軽自動車が安いのか高いのかを判断するため、今までの経験から軽自動車の価格相場を思い浮かべていると思います。また、実際に自動車の販売店にいるのであれば、他の車とも比較しているのではないでしょうか。

このようにして、人は何かを買うときに「他のものと比較する」という行動をすることが『選択の科学』でも明らかになっています。

つまり、人間の心理学的な習性を利用すれば、高い値段の商品を先に見せることで、その商品より安いものは、すべてお得に見えてしまうトリックがあるのです。

そこで以下では心理学から、高い商品を「安い」と勘違いしてしまうきっかけに繋がる『コントラスト効果』について解説していきます。