コロナ禍でも妊娠を望むか、様子を見るかに正解はない

先日、政府は新型コロナウイルスの感染予防ワクチンを、医療従事者や高齢者とともに妊婦にも優先的に接種する案を分科会に示しました。現在、諸外国を含めたデータでは、妊娠中に新型コロナウイルスに罹ると重症化するリスクが高いことが報告されているからです。

しかし、子どもがなかなかできない人や年齢的な焦りを感じている人にとってはコロナ禍であろうとなかろうと妊娠したい気持ちに変わりはないもの。

実際にnatural tech(ナチュラルテック)株式会社が妊活中・不妊治療中の女性を対象に行った調査によると、「コロナ禍でも妊活を延期したくない」と回答した人は74.3%という結果に。その理由として最も多かったのが「年齢や体の状態を考慮すると、延期したくなかったから」でした。

人によっては「母子ともにコロナに感染するかもしれないのにこんな時に妊娠するなんて」「医療崩壊が起きたらどうするの」といった感覚を持つ人もいるかもしれません。

しかし、他人がどう言おうと、今このコロナ禍で妊娠すべきかどうかは、自分や家族の中で正解を見つけるしかありません。ただ言えることは、今妊娠する上では多くの知識や情報を持ち、妊娠、出産する上でのリスクも理解し、金銭面も含めたさまざまな準備をすることが必要になってくるということでしょう。

【参考資料】
コロナワクチン、医療従事者や妊婦など優先 政府が提案」(朝日新聞 DIGITAL、2020年7月22日付)
Morbidity and Mortality Weekly Report - June 26,2020(アメリカで新型コロナに罹った約9万人の15歳から44歳までの女性を解析した報告)」(米国CDC、原文英語)
コロナ禍における妊活・妊娠のライフスタイル変化を調査」(natural tech株式会社、PR TIMES 2020年7月30日)

富士 みやこ