子ども同士がお金の貸し借りで対立
中学1年生の息子がいるCさんは、子ども同士のお金の貸し借りで大変な思いをしたと言います。
「中学生って気軽にお金の貸し借りをしてしまうけれど、もちろん借用書なんかない。息子が友達から『3000円返せ』と言われて、息子本人は身に覚えがないと言う。でも、息子はいい加減でとぼけたところもあるから、貸してもらったことを忘れている可能性も捨てきれないなと…。息子をトコトン信じられない自分も嫌だったし、息子もなんだか曖昧なことばかり言っていて、友達としっかり話し合いをさせるまでが大変だった」と振り返ります。
「小学生でもないから相手の親御さんに連絡するのも気が引けて、『中学生なんだからきちんと自分で解決しなさい』と言って突き放したけど、それが正解かわからず困った」というCさん。
「たまたま相手の親御さんに三者懇談会でお会いしたときに少し話をしたら相手の子は親御さんに何も言っていなくて、『そんなことがあったの!』という感じだった。でも中学生だし自分たちで解決させなきゃね、と一致したので安心した。結果的にどうなったのかは息子たちしか知らないけど、その友達とは今も付き合いがあるみたい」と話していました。
子ども同士のお金の貸し借りは確かに心配です。Cさんのように、子どもの性格をよく知っている親の立場だからこそ感じる不安もあると思います。ただ、中学生や高校生になってきたら、子どもから助けを求められるまでは本人に解決を任せてもいいのかもしれませんね。
おわりに
子どもがお金にからむトラブルを起こしてしまった!という立場になったとき、冷静に考えようと思っても、なかなかうまくいかないかもしれません。今のうちに可能性があるパターンについては対処法を考えたり、いろんな人の経験を知っておくことが大事かもしれませんね。
大塚 ちえ