下記の金融商品で老後の生活資金をまかなっている人の割合
- 個人年金保険・・・33.3%
- 生命保険・・・12.7%
- 有価証券・・・7.5%
- 損保系年金型商品・・・4.2%
高齢者世帯における所得構成
- 公的年金、恩給・・・66.3%
- 稼働所得・・・22.3%
- 仕送り・企業年金・個人年金・その他の所得・・・5.4%
- 財産所得・・・5.3%
- その他・・・0.8%
現状、3人に1人が個人年金保険を活用しており、有価証券である株式、債券、投資信託などの活用に至っては、10%にも満たないことがわかります。
また、所得に占める運用商品の割合は極めて低く、大勢の人が公的年金や退職金の
取り崩しで生計を立てていることがわかります。
退職金は「4%ルール」で運用
みなさんは「4%ルール」をご存知でしょうか。
「4%ルール」とは、1998年に米国のトリニティ大学で発表された、資産運用に関する論文(Trinity Study)で提唱されたルールのことを指します。ルールの詳細は下記の通りです。
- 資産は株式と債券の組み合わせで保有する
- 資産の4%を毎年生活費として引き出す
約20年前の学説ではありますが、現在でも通用する資産運用の手法として、米国はもとより、日本でも注目されています。
上記の方法で運用を継続すると、自分が亡くなるまで、つまり20年後30年後でも、資産は枯渇することはなく、むしろ資産は増加したという結果が報告されています。
本来であれば、投資や運用の経験は、リスクが取りやすい若い頃から始めておき、経験を積んでおくことが理想です。
しかしながら、寿命が延びている昨今でも、65歳の平均余命は男性で約20年、女性で約24年ありますから、決して定年後の長期運用を諦める必要はありません。
定年後でも長期投資は可能ですし、仮に年3%の運用が叶えば、24年で資産は倍になります。つまり、60歳で運用を始めたとしても、資産が増える可能性は多いにあるのです。