人生100年時代とも言われる昨今。今まで頑張った分、「定年後は趣味に没頭したい」、「のんびり田舎暮らししたい」など、夢や希望を抱く人も多いのではないでしょうか。
昨年、「老後2000万円問題」が話題になりました。豊かな老後生活を送るためには、お金の準備が欠かせません。特に老後の生活の基盤となる退職金に関しては、その活用方法をよく検討する必要があります。
今回は、老後の大切な生活費となる、この退職金について、どのように運用すればよいか、お伝えしたいと思います。
退職金の現状
退職金は公的年金と並び、老後の生活資金を賄う大切なお金です。このことに異論を挟む人はいないでしょう。
生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査」によれば、「老後の生活資金をまかなう手段」として、「公的年金」を挙げている人は87.5%、「退職金・企業年金」は40.5%にのぼります。
しかし、退職金や公的年金は、そのままにしておいて増えるお金ではありません。つまり、取り崩していくお金であり、増えることなく、年々減っていくお金と言えます。
お金を増やすには、多少のリスクを伴いますが、この「リスクを伴う商品を含む金融商品」を老後の生活資金に活かしている人は、どれくらいいるのでしょうか。